ハードディスクの利用方法は様々考えられますが、その中の一つにハードディスクをパーティションで区切らずにひとつのドライブとして使う方法があります。これは1つのドライブだけで全部の容量を使用し、アプリケーションソフトやデータをフォルダで区切る方法です。ハードディスクを2つのドライブに区切って使用する方法があります。これは1つ目のドライブにアプリケーションソフト、2つ目のドライブにデータを保存する方法です。
原則として、ハードディスクのパーティションの数と容量は後から変更することはできません。もし変更するならば領域を確保することから始めなければならず、ハードディスクの中にあるデータは全部消去されてしまいます。したがって、ハードディスクの中のすべてをバックアップする必要があり、非常に手間のかかる作業となります。
半分に区切ったパーティションの片方、つまりアプリケーションソフト側だけが一杯になってしまったとします。データ側にまだ容量に空きがある場合、データ側の領域をアプリケーション用のパーティションに移行して使いたくなります。
このような場合、パーティション管理ソフトを用います。操作時に画面表示されるウィザードの順番に沿ってクリックするだけで、パーティションのサイズ変更、コピー、ファイルシステムの変更などができます。ハードディスクの内容を全てコピーし、初期化をし直す手間を考えると、非常に便利なものであるといえます。
ハードディスクとは、その他の多くのディスクシステムと違います。それは一つの物理ドライブを、複数の領域(パーティション)に分けて使うという機能が用意されているからです。この機能は、複数のOSを一つにハードディスクにインストールすることができたり、分割管理ができるというように様々なメリットを提供しています。ハードディスクをパーティションに分割すると、それぞれのパーティションが別のファイルシステムを利用することができるため、別のOSをインストールすることができます。
多くの人はパーティションを単なる分割管理に利用していると思います。しかし、元々ハードディスクにパーティションがあるのは、それぞれを別ファイルシステムにして、別のOSをインストールするためなのです。パーティションテーブルについてですが、ハードディスクのパーティションに関する情報については、それぞれのハードディスクの物理的な先頭セクター(512バイトの領域)にあるマスターブートレコード(MBR)と呼ばれている領域内のパーティションテーブルに記述されています。
いわゆるパーティションの台帳、もしくは目次のようなものです。パーティションテーブルは、1エントリ16bytesの4つのエントリがあります。1エントリには次のような情報が格納されている。ブートフラグ(1byte)、パーティションの開始位置(CHS, 3bytes)、パーティションタイプ(1bytes) 、パーティションの終了位置(CHS, 3bytes) 、パーティションの開始位置(LBA, 4bytes) 、パーティションの総セクター数(LBA, 4bytes) などです。
ハードディスクには、ハードディスクメーカーから公表されている寿命があります。その公表されているデータ以外からハードディスクの寿命を推測する手法もあります。そのひとつはS.M.A.R.T.情報を読み解く方法です。S.M.A.R.T.情報とはハードディスク自体が発行している各種エラー発生頻度や積算使用時間、そして温度などの情報です。これらの情報を用いて故障を予知をすることがS.M.A.R.T.の目的です。この情報の中に、ハードディスクメーカーがあらかじめ設定した寿命などの情報が含まれています。
またS.M.A.R.T.は故障を予知すること目的なので、実際に壊れる前にユーザーに通知しなければ意味がないとおもます。メーカーの本音と良心が反映されているとおもいます。S.M.A.R.T.情報は各ハードディスクメーカーごとに情報内容やその表現がことなります。Windows自体はこの情報を全く利用してはいません。そのため別途ソフトを使って読み取る必要があります。S.M.A.R.T.情報には積算通電時間(Power On Hours Count)の項目がありますので、たとえばPCのハードディスク(シーゲートIDE300GB)では12153時間使っていた場合に残存寿命は87%あるというように表示されます。
これを逆算すれば総寿命は93485時間です。おおよそ10万時間ですね。1日8時間使うと32年間、そして1日24時間使って8年間という数字になります。一方で電源入り/切り回数(Power Cycle Count)では1000カウントごとに1%残存寿命が減少しています。そのことから、逆算してみると総寿命は10万回ということになります。1日1回起動したとして274年ということになります。これらの数値を普通に考えれば、予想寿命時間と予想寿命起動回数のうちどちらかが先に到達したときが寿命になったというが考えられるでしょう。
ハードディスクメーカーが公表している寿命というものもあると思います。もしハードディスクに障害が発生した場合には、まず初めに頭によぎることは寿命ですよね。寿命とは正常に使用していても避けることができない磨耗などの劣化が原因となり故障することです。しかし、障害が発生したような場合でも寿命であれば納得するありませんよね。対抗する手段もないのでそれまでの運用方法を反省することもありません。
しかし寿命があるのであれば、その寿命までの期間や条件をきちんと把握しておく必要があるとおもいます。きちんと寿命なのか機器の取り扱い不良にとっておきた障害であるのかを切り分けなければ、例えば誤った使用法で短命にしてしまった場合などもその後の問題点の対策を講じることができないからなのです。それにもかかわらずハードディスクメーカーは寿命の定義や寿命期間をあいまいな形でして表していません。
例えば日立は最低何回は起動できますと言うように起動回数の最低保証値だけを公開しているのです。HitachiDeskstar7K1000(SATA2-1000GB)のデータシートによれば40℃の筐体温度環境で最低5万回です。5~60℃の範囲では最低でも1万回起動できるとあります。一日に1回起動したとして40℃で最低137年ですよね。60℃で最低27年は耐えるということになります。一方でシーゲートはMTBFという平均故障間隔で寿命を表現しています。シーゲートのデータの場合はこの平均故障間隔を平均100万時間以上であるとしています。24時間稼動するとしたら114年もつという計算なのです。